【大宮の鍼灸院が解説】原因不明の「動悸・パニック」が起こる本当の理由と根本治療
- 4月2日
- 読了時間: 9分
「何もしていないのに心臓が激しくバクバクする」「満員電車でパニックになりそうになる」「病院の検査では異常がないと言われたが、動悸が辛い」……。 このような不安を抱え、大宮で鍼灸院をお探しの方も多いのではないでしょうか。
はじめまして、鍼灸如水庵です。 動悸やパニック症状は、過度なストレスや疲労によって自律神経が乱れることで引き起こされるケースが非常に多く、当院を訪れる患者様の主訴としても代表的です。
本記事では、まず西洋医学的な視点と危険なサインを簡潔にお伝えした上で、「検査で異常がない動悸やパニック」がなぜ起こるのかを、東洋医学の深い視点から徹底的に解説します。
【目次】

Q1. 西洋医学では、動悸やパニックをどう考え、どう治療しますか?
A. 検査で異常がない場合、パニック障害にはSSRI(抗うつ薬)が第一選択とされ、一般的な動悸にはβ遮断薬などが用いられます。
西洋医学では、動悸の原因を大きく「心臓自体の病気(不整脈など)」「全身の病気(バセドウ病や貧血など)」「精神・自律神経の乱れ(パニック障害など)」の3つに分けます。
強いストレスや緊張で交感神経が刺激されると、心臓の働きが強制的に強まり「バクバク」という不快な動悸が起こります。病院の検査で心臓等に異常が見つからない「自律神経の乱れ」の場合、症状に合わせて以下のような薬物治療が行われます。
パニック障害の治療: 現在の国際的なガイドラインでは、脳内の神経伝達物質を調整する「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」などの抗うつ薬が第一選択とされています。発作時に即効性のある抗不安薬(ベンゾジアゼピン系の精神安定剤)が頓服として処方されることもありますが、依存性の観点から長期的な使用は推奨されていません。
一般的な動悸の治療: パニック障害ではなく、心臓に明らかな病気がない一般的な動悸に対しては、交感神経の働きをブロックして物理的に心拍を抑える「β遮断薬」が処方されることがあります。
このように、西洋医学ではお薬によって症状をコントロールする対症療法が中心となります。
Q2. 鍼灸院に行く前に、すぐに病院を受診すべき危険なサインとは?
A. 失神、激しい胸の痛み、安静時の異常な頻脈(1分間に120回以上)がある場合は、命に関わる病気が隠れているため至急病院へ向かってください。
動悸は自律神経の乱れからくる良性なものが多い反面、背後に致死的な疾患が潜んでいる場合があります。当院へご来院いただく前に、以下の「レッドフラグ(危険な兆候)」がある場合は、まずは救急外来や循環器内科を受診してください。
気を失う(失神)、または気を失いそうになる(脳への血流が途絶えている危険なサインです)
ご家族に心臓の病気で突然死された方がいる
安静にしていても、脈拍が1分間に120回を超える状態が続く
激しい胸の痛みを伴う(心筋梗塞や狭心症が疑われます)
ひどい息苦しさ(呼吸困難)を伴う
Q3. 病院で「異常なし」と言われた動悸。東洋医学ではなぜ起こると考えますか?
A. 動悸を単なる「ポンプ機能の異常」とは見ず、全身のエネルギー(気・血・津液)の乱れや、精神を司る「心」の機能低下が原因だと考えます。
ここからは東洋医学の視点です。病院の検査で危険なサインがなかった場合、東洋医学のアプローチが非常に有効になります。
東洋医学において動悸は、古くから「心悸(しんき)」と呼ばれてきました。ここでいう「心(しん)」とは、単に血液を送り出す心臓のことだけではありません。人間の精神や意識、睡眠をコントロールする「神明(しんめい)」の住処(すみか)としての役割を持っています。
つまり、動悸やパニックが起こるというのは、心臓が壊れているわけではなく、「『心』を栄養するエネルギーが足りなくなったり、熱でかき乱されたりして、精神の安らぎが失われている状態(心神不安)」を意味しているのです。

Q4. なぜ自律神経の乱れやストレスが、心臓をバクバクさせるの?
A. 「心」は他の臓器の影響を強く受けます。ストレス(肝)、胃腸の弱り(脾)、冷えや水分代謝の悪さ(腎)が連鎖して動悸を引き起こします。
東洋医学では、五臓(肝・心・脾・肺・腎)は互いに助け合い、影響し合っていると考えます。「心」が乱れて動悸が起こる背景には、他の臓器からのSOSが隠れています。
① ストレスが「肝」を昂らせ、「心」に火をつける
仕事や人間関係で強いストレスを感じると、気をスムーズに流す「肝(かん)」の働きがストップします。行き場を失った気は熱(火)に変わり、上に燃え上がって「心」の精神活動を激しくかき乱します。これが、イライラやパニックを伴う激しい動悸のメカニズムです。
② 胃腸(脾)が弱り、「心」への栄養が途絶える
思い悩みすぎたり、疲労が溜まったりすると、胃腸(脾)の働きが落ちます。すると、体や精神を栄養する「血(けつ)」が作れなくなり、「心」が栄養失調を起こします。これにより、不安感やフワフワしためまいを伴う動悸が起こります。
③ 水分代謝(腎)が落ち、余分な水が「心」を圧迫する
体を温める「腎」の力が落ちると、体内に余分な水(水毒)が溜まります。この冷たい水が上へ溢れ出し、「心」の働きを邪魔することで、息切れやむくみを伴う動悸が発生します。
Q5. 自分の動悸はどのタイプ?東洋医学の分類と治療方針
A. 当院では、動悸の原因を大きく7つのタイプに分類(弁証)し、それぞれに不足しているものを補い、余分なものを捨てる根本治療を行います。
東洋医学の代表的な分類(タイプ)と、その治則治法(治療方針)は以下の通りです。
① 心胆気虚(精神不安定・ビクビクタイプ)
特徴: 強いストレスや恐怖体験により、少しの物音でも驚きやすくなり、強い不安感や不眠、悪夢を伴う状態です。
治療方針: 減ってしまった気を補い、怯えた精神をどっしりと落ち着かせます。
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② 心血不足(栄養不足・ヒョロヒョロタイプ)
特徴: 思い悩みや慢性疲労により心を養う「血」が不足し、顔色が悪く、めまいや物忘れ、トクトクと力ない動悸が続く状態です。
治療方針: たっぷりと血を補って心を栄養し、安心感を取り戻します。
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③ 心脾両虚(胃腸と心のダブル栄養不足タイプ)
特徴: 思い悩みすぎや過労によって、胃腸(脾)が著しく弱り、血を造り出すことができず「心」を栄養できなくなった状態。動悸や不眠に加え、食欲不振、強い疲労感、軟便などを伴うのが特徴です。
治療方針: 胃腸を力強く元気にして血を造る力を取り戻し、心を安定させます。
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④ 陰虚火旺(潤い不足のカラカラ熱タイプ)
特徴: 加齢や過労で体内の潤い(陰)が減り、相対的に熱が強まった状態。夕方から夜にかけて動悸が悪化し、手足のほてりや寝汗を伴います。
治療方針: 体に潤いを与えて虚熱を優しく冷まし、心を安定させます。
⑤ 心陽虚・水飲凌心(冷え・チャポチャポ水滞タイプ)
特徴: お腹の芯の冷えにより、体内の余分な水分が滞って心臓を突き上げる状態。動くたびに息切れし、めまいやむくみを伴います。
治療方針: 体の芯から温めて陽気を補い、水はけを良くして余分な水を排出します。
⑥ 痰火擾心(ドロドロ熱・イライラタイプ)
特徴: 脂っこい食事や酒、ストレスにより生じた老廃物(痰)が熱を持ち、心を塞ぐ状態。胸の熱感、口の苦さ、強いイライラを伴う動悸です。
治療方針: こもった熱を冷ましてドロドロの老廃物を取り除き、心をすっきりさせます。
⑦ 心血瘀阻 / 瘀血阻滞(血行不良のドロドロ血タイプ)
特徴: 血の流れが著しく滞り、心脈が物理的に塞がれた状態。刺すような胸の痛みや、唇・舌・爪が青紫色(チアノーゼ)になるのが特徴です。
治療方針: 血の巡りを力強く改善し、滞った脈絡を通します。

Q6. 鍼灸如水庵では、動悸やパニックに対してどのような治療を行いますか?
A. 完全個室で最大3時間の丁寧な問診を行い、原因を特定。北辰会方式に基づき、基本は「たった1本の鍼」で全身の気を整える根本治療を行います。
病院の検査で異常がないと言われたものの、お薬を手放せず、動悸やパニック症状が続いて辛い。そんな時こそ、東洋医学の出番です。
当院では、患者様の心の奥底にある不安や、生活背景を深く理解するため、初診時は他人の目が気にならない完全個室にて、最大3時間という十分な時間を頂戴しています。東洋医学の伝統的な診断法である「四診」を徹底し、睡眠、食事、感情の揺れなど、症状の背景にある人生そのものを紐解くことで、動悸の本当の原因(どの臓器のバランスが崩れているか)を見つけ出します。(※スムーズに治療を受けていただけるよう、2回目以降の再診は半個室でのご案内となります。)
原因が特定できれば、治療は極めてシンプルです。何本も鍼を打って、ただでさえ過敏になっている体に負担をかけることはしません。当院が実践する北辰会方式に基づき、基本的にはたった1本の鍼で、全身の気血の巡りをダイナミックに整えます。
お薬で症状を抑え込むのではなく、ご自身の持つ自然治癒力を引き出し、心と体のバランスを根本から取り戻したい方は、ぜひ大宮の鍼灸如水庵へお気軽にご相談ください。
お問い合わせ・アクセス
お身体の不調に関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。
鍼灸如水庵(しんきゅうじょすいあん)
電話番号:048-780-2617
【24時間受付】▶︎ ネット予約・空き状況の確認はこちら
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ご相談・お問い合わせ(無料)
「こんな症状でも大丈夫?」など、お気軽にご相談ください。
公式ラインからでも、お気軽にお問合せできます。
住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町3丁目150-1 カーサソラール大門302
JR大宮駅東口(北)・東武アーバンパークライン大宮駅改札口より徒歩7分
参考文献
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』著者:小金井信宏 (東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式実践編』編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)
『南山堂医学大辞典』株式会社南山堂 (南山堂)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『臓腑経絡学』著:藤本蓮風、奥村裕一、油谷直 (アルテミシア)
『症状による中医診断と治療 上巻』著:神戸中医学研究会、趙金鐸(燎原)
外部リンク
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この記事は、『鍼灸如水庵』の[齋藤篤司]が執筆しました。






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