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不眠の悩み、もう一人で抱え込まないで。鍼灸が叶える、心地よい眠りとスッキリした毎日

  • 執筆者の写真: josuianshinkyu
    josuianshinkyu
  • 23 時間前
  • 読了時間: 13分


夜の街


「がんばっているのに、なぜか眠れない…」「朝起きるのが辛い」「日中もなんだか頭がぼーっとしてしまう」。そんな不眠の悩みを抱えていませんか?


現代社会では、仕事や家事、育児といった日々の忙しさに加え、スマートフォンやパソコンからのブルーライトなど、私たちの眠りを妨げる要因がたくさんあります。


眠れない夜が続くと、心や体に負担がかかり、集中力の低下やイライラ、さらには肌荒れや冷えといった女性にとって気になる不調にも繋がりかねません。


「眠れないから」と市販の睡眠薬やサプリメントに頼っている方もいらっしゃるかもしれません。もちろんそれらが助けになることもありますが、根本的な原因にアプローチしないと、なかなか解決しないことも多いのです。


そこで今、注目されているのが、古くから伝わる東洋の知恵、「鍼灸」です。


鍼灸は、薬に頼らず身体が本来持っている力を引き出し、内側からバランスを整える自然療法。


多くの不眠の悩みに寄り添い、心地よい眠りを取り戻すお手伝いができます。


この記事では、鍼灸が不眠の改善にどのように役立つのか、そのメカニズムと具体的なアプローチについて、


西洋医学的・東洋医学的な視点から分かりやすく解説していきます。


 「ぐっすり眠って、毎日を笑顔で過ごしたい」と願うあなたへ。ぜひ最後まで読んで、当院の鍼灸治療について知っていただけたら嬉しいです。


【目次】

寝ている女性

 ◎もしかして私、不眠症?不眠が続くとどうなるの?

「ベッドに入っても眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚めてしまう」…そんな状態が続き、「これって不眠症かな?」と感じていませんか?


不眠は、ただ眠れないだけでなく、日中の倦怠感や集中力低下、イライラ、不安感など、心身に様々な影響を及ぼします。


特に女性は、ホルモンバランスの変化によって不眠になりやすい時期があります。更年期に「寝つきが悪くなった」「夜中に汗をかいて目が覚める」といったお悩みもよく聞かれます。


ぐっすり眠れない状態を放置しておくと、体調不良が慢性化したり、肌荒れや心の健康にも影響が出たりする可能性も。


「仕方ない」と諦めずに、ぜひ一度、専門家にご相談ください。


 1.不眠のタイプと原因【西洋医学的な考え方】

 まずは、一般的な医学(西洋医学)で考えられている睡眠や不眠について見ていきましょう。


 ①睡眠のメカニズムって?(レム睡眠・ノンレム睡眠)

 睡眠は、ただ意識がない状態ではなく、脳が活動している時間です。睡眠には大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。


レム睡眠: 体は休んでいますが、脳は比較的活発に動いている状態。夢を見やすいのはこの時です。


ノンレム睡眠: 脳も体もしっかり休んでいる状態。深い眠りで、心身の回復に重要な役割を果たします。


この二つの睡眠が、一晩に約90分~120分の周期で繰り返されています。


質の良い睡眠とは、このレム睡眠とノンレム睡眠がバランス良く出現し、特に脳と体をしっかり休ませるノンレム睡眠がしっかり取れている状態と言えます。


また、私たちの体には約24時間周期の「体内時計(サーカディアンリズム)」があり、これによって「夜になると眠くなり、朝になると目が覚める」というリズムが作られています。


この体内時計が乱れることも、不眠の大きな原因の一つとなります。


②不眠の様々な原因

「不眠症」と一言で言っても、その原因は人によって様々です。西洋医学的には、不眠は以下のような原因が考えられます。


  • 心理的な原因: ストレス、悩み、不安、緊張など

  • 精神疾患に伴う原因: うつ病、不安障害など

  • 身体的な原因: 痛みやかゆみ、呼吸困難、頻尿、病気による不快感など

  • 生活習慣による原因(不適切な睡眠衛生): 不規則な生活、寝る前のカフェインやアルコール、寝室の環境が悪いなど

  • 薬剤や物質による原因: 服用している薬の副作用、アルコールやニコチンなど

  • その他の原因: 上記に当てはまらないもの、原因が特定できないものなど


➂一般的な治療法

 西洋医学的な不眠の治療法には、以下のようなものがあります。


  • 睡眠に関する正しい知識を学び、生活習慣を見直す(睡眠衛生指導)

  • ストレスや不安を軽減するためのカウンセリングや心理療法

  • 一時的に睡眠を助ける睡眠薬や抗不安薬の使用

  • 不眠の原因となっている考え方や行動パターンを改善する認知行動療法(CBT-I)

 

これらの治療法は、不眠の原因や状態に応じて組み合わせて行われます。


2.体全体のバランスを整える【東洋医学的な考え方】

次に、東洋医学では不眠をどのように捉え、アプローチするのかを見ていきましょう。


東洋医学では、人間の体は「気(生命エネルギー)」「血(血液とその働き)」「水(体液)」という要素が、体内の「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」を中心にバランスを取りながら巡っていると考えます。


 不眠は、この体全体のバランスが崩れた結果として起こると考えます。

生薬を探す男性

①東洋医学における睡眠のメカニズム

 東洋医学では、睡眠は主に「衛気(えき)」の運行と「心神(しんしん)」の働きによって説明されます。


1. 衛気(えき)の体内外の循環(1日50周)

衛気は体表を流れるエネルギーであり、その巡行パターンが覚醒と睡眠を切り替える鍵となります。


衛気は、昼間に体表を25周、夜間に体の内部を25周巡ると考えられています。


昼間は衛気が体表を経絡に沿って活発に巡ることで陽の活動が促され、人は覚醒します。


夜になると衛気は体の内部に入り込み、五臓(腎→心→肺→肝→脾→腎の順)を巡ることで陰の活動が盛んになり、眠りが訪れます。


 2. 心神(しんしん)の役割

「心(しん)」は精神活動の基盤となる臓(ハードウェア)、「神(しん)」は意識や思考といった精神活動そのもの(ソフトウェア)であり、両者は密接に関わっています。


心神は精神活動全般を管理するだけでなく、衛気の体内外への運行や、日夜の陰陽の切り替わりをコントロールする司令塔の役割を担います。


心神が健全であれば衛気の流れがスムーズで、睡眠と覚醒のリズムは整います。心神の機能が乱れると衛気の流れも滞り、睡眠障害の原因となります。


 3. 睡眠のリズムと陰陽

 睡眠と覚醒は、自然界の陰陽のリズムと連動しています。


夜になり陰が盛んになって陽が衰えると、衛気が体内の陰分に入ろうとし、衰えた陽気と盛んになった陰気が

せめぎ合います。


この過程が、眠気(あくび、目がかすむ、朦朧とする)として現れます。 早朝になり陽が盛んになって陰が衰えると、衛気が体内の陰分から出ようとし、盛んになった陽気と衰えた陰気がせめぎ合います。


これが、覚醒への兆し(寝返り、目の動き、眠気の消失)となります。


4. 年齢と睡眠時間

睡眠時間は年齢によって変化します。 新生児は心神が未発達で陽気が体内に留まりやすいため長く眠ります。


成長とともに陽気が充実し、体表に出る時間が長くなることで覚醒時間が長くなります。


高齢期には陰気が減弱するため、相対的に陽気が体内に入って眠る時間が短くなり、睡眠時間も短くなる傾向があります。


また、高齢期は気血の減少などにより衛気の流れが緩慢になり、寝付きに時間がかかることもあります。

 
5. 睡眠の深さと夢

睡眠の深さは、夜間に衛気が体内を巡る臓腑の位置と関連します。


比較的浅い部分にある臓(厥陰:肝)を巡る時は睡眠が浅く夢を見やすい状態です。


より深い部分にある臓(太陰:脾、肺)を巡る時は睡眠が深くなり、夢は少ないとされます。


夢は、肝に宿る「魂(こん)」の活動と関連が深く、睡眠中に神が休息する際に魂が活動します。


肝の機能が不安定だと魂も不安定になり、夢を見やすくなります。


6. まとめ

まとめると、東洋医学では、衛気の規律正しい体内外循環が、心神によって適切にコントロールされ、日夜の陰陽リズムと調和することで、健全な睡眠と覚醒が成り立っていると考えられています。


そして、年齢や体質、臓腑の状態がこのメカニズムに影響を与え、睡眠の状態に変化をもたらします。


脈診

②あなたの不眠はどのタイプ?東洋医学的な不眠の分類

東洋医学では、不眠の原因を個々の体質や心身の状態から詳しく見極め、いくつかのタイプに分類します。例えば、以下のようなタイプがあります。


 1. 心陰虚の不寝 【体の潤い不足でほてって眠れないタイプ】  

   ・原因

    心陰が虚して、心陽が旺盛となり、心神が不寧となる。   

   ・特徴

    なかなか寝付けず、眠っても夢を見て、すぐに目覚め、動悸、健忘、口や咽の乾燥、手足の火照り、

    潮熱、寝汗

   ・治療

    滋心陰・養心神(心の潤いを補い、精神を落ち着かせる方法)

 2. 心腎不交の不寝【心と体の連携ミスで眠れないタイプ】   

   ・原因

    肉体疲労や、精神疲労、飲食の乱れなどで、腎陰が虚し、心陰が滋養できないために、心火が亢盛し、

    心火が腎に下交せず、心腎の水火が相互に助け合わなくなって生じる。    

   ・特徴

    不眠が甚だしく、夜通し眠れないこともある。同時に頭痛や耳鳴り、腰や膝の怠さ、無力・遺精など   ・治療

    滋腎陰、降心火、交通心腎(腎の潤いを補い、心にこもった熱を鎮め、心と腎の連携を整える方法)

 3. 心脾両虚の不寝【考えすぎや胃腸の弱りで元気がなく眠れないタイプ】

   ・原因

    思慮過度や肉体疲労などにより、心脾が損傷され、胃腸の働きが低下し、気血の生成が不足して、

    心血が補養できず、心神不安となり発生。

   ・特徴

    不眠と共に、動悸、健忘、四肢倦怠感、元気がない、顔色に艶が無い、味覚が無い   

   ・治療

    健脾益気、養血安神(胃腸の働きを助けてエネルギーを補い、血液を養って精神を安定させる方法)

 4. 胆気虚の不寝【驚きやすく、怖がりで眠れないタイプ】

   ・原因

    驚きや恐怖のために、胆気が損傷し、決断ができなくなり、恐怖感があり、眠れなくなる。     

   ・特徴

    恐ろしくて1人で寝ることが出来ない、寝付いても驚いて目が覚めやすい、頭のふらつき、眩暈、

    ピクピクする  

   ・治療

    温胆益気、寧心(胆のエネルギーを補い、心を落ち着かせる方法)

 5. 肝胆鬱熱の不寝【イライラや怒りで熱がこもり眠れないタイプ】

   ・原因

    悩みや怒りで、肝の疏泄が失調し、肝鬱が続いて化火するか、飲食の乱れで、湿熱が生じ、

    湿熱が肝胆に鬱滞して化火し、火熱が神明を擾乱して心神不安をきたし、発症。

   ・特徴

    眠りが浅く良く夢を見て目が覚めやすい、イライラ、易怒、胸脇部が張って苦しい、ため息をつく、

    口が苦い、眼の充血、尿が濃い、   

   ・治療

    清熱瀉火、安神(こもった熱を取り除き、精神を安定させる方法)

 6. 痰熱擾心の不寝【余分な水分と熱で胸がモヤモヤして眠れないタイプ】

    ・原因

    胃腸の弱り、脂物、甘味の過食で湿が生じ、濃縮されて痰となるか、熱邪が裏に入り、

    津液を濃縮させ痰を生じ、痰熱が心神を擾乱したために発生   

   ・特徴

    睡眠が浅くて夢をみて目が覚めやすいと同時に、胸苦しい、多痰、悪心、嘔吐、

   ・治療

    清熱化痰、安神(熱を冷まして余分な水分を取り除き、精神を安定させる方法)

 7. 心火の不寝【イライラや考えすぎで心が燃えすぎてるタイプ】

   ・原因

    心労により、心火が亢盛となり、心神が不安となり発生する。  

   ・特徴

    不眠、多夢と同時に、胸中の熱感、動悸、顔面紅潮、口が苦い、口内炎など。

    小腸にまで影響すると、尿が濃い、排尿痛、排尿困難を伴う。

   ・治療

    清心安神(心にこもった熱を冷まし、精神を安定させる方法)

 8. 余熱擾膈の不寝【病み上がりに熱が残ってソワソワして眠れないタイプ】

   ・原因

    熱病の後期で余熱が残っている場合に見られ、熱邪が心神を擾乱する。  

   ・特徴

    じっとしていられない、不眠、焦燥感、胸苦しい、胸やけ、飢餓感   

   ・治療

    清熱除煩(体に残った熱を取り除き、落ち着きを取り戻す方法)


これらは一例ですが、東洋医学ではこのように、不眠の現れ方だけでなく、その方の体全体の様々な症状や体質を合わせて診断し、根本的な原因にアプローチしていきます。


小児の診察

3.【さいたま市 鍼灸院 如水庵】不眠でお悩みの方へ〜当院のオーダーメイド鍼灸〜

「私の不眠はどのタイプ?」「鍼灸で本当に眠れるようになるの?」 そんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。


さいたま市大宮にある「鍼灸 如水庵」では、不眠でお悩みのあなたのために、丁寧なカウンセリングと、お一人おひとりの体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療をご提供しています。


①丁寧なカウンセリングで原因を探ります(初診の流れ)

当院では、初診時に時間をかけて、現在の症状はもちろん、これまでの病歴、体質、生活習慣、お仕事やストレスの状況などを詳しくお伺いします。


さらに、お腹や手足のツボの状態、脈やお舌の状態を拝見し、あなたの不眠の本当の原因を東洋医学的な視点から探っていきます。


初めて鍼灸を受けられる方でも安心してリラックスしていただけるよう、どんなことでもお気軽にお話しいただける雰囲気づくりを大切にしています。


②痛みが少ない?当院の鍼灸治療

「鍼って痛くないの?」と心配な方もご安心ください。


当院で使用する鍼は、髪の毛よりも細い鍼で、熟練した技術で施術を行いますので、ほとんど痛みを感じることはありません。


また、使用する鍼の本数も、お一人おひとりの状態に合わせて厳選し、必要最小限(1本から多くても3本程度)にしています。


初めての方や、痛みに敏感な方にも、安心して受けていただけます。


また、刺さない鍼もご用意しているため、乳幼児から施術可能です。


古代鍼と呼ばれる接触鍼(刺さずに皮膚に当てるだけの鍼)を用い施術しますので、痛みは全く感じません。


③治療後の変化について

鍼灸治療では、不眠の原因となっている体や心のバランスの乱れを整えることで、体が本来持っている「眠る力」を引き出すことを目指します。


自律神経のバランスが整い、心身の緊張が和らぐことで、自然と眠りに入りやすくなったり、睡眠の質が向上したりといった変化が期待できます。


「治療を受けた夜はぐっすり眠れた」「夢を見なくなった」「朝まで目が覚めずに済んだ」といったお声をいただくことも多くあります。


もちろん効果には個人差がありますが、続けていくことで、心身が安定し、心地よい眠りが習慣になっていくよう、お手伝いさせていただきます。


不眠による日中の辛さ、美容や健康への不安…もう一人で悩まないでください。


当院では、あなたの辛さに寄り添い、心地よい眠りを取り戻すためのサポートをいたします。

如水庵院内

◎不眠の悩み、当院にご相談ください

「最近なかなか寝付けない」「熟睡感がない」「嫌な夢ばかり見る」など、不眠に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、さいたま市大宮にある【鍼灸治療院 如水庵】にご相談ください。


丁寧なカウンセリングと、あなたの体に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療で、心身ともにリラックスし、心地よい眠りを取り戻すためのお手伝いをいたします。


まずは、お気軽にご相談・ご予約ください。


 [鍼灸如水庵電話番号]

 048-780-2617

 [鍼灸如水庵HP]

 [お問合せフォーム]

 [初診予約コチラ]

 [鍼灸如水庵住所]

 埼玉県さいたま市大宮区大門町3丁目150-1カーサソラール大門302 

 JR大宮駅・東武アーバンパークライン大宮駅より、徒歩7分



4.参考文献

 『好きになる睡眠医学』著:内田直 (講談社)

 『症状による中医診断と治療 上巻』著:趙金鐸 編訳:神戸中医学研究会 (燎原書店)

 『鍼灸臨床能力 北辰会方式実践編』監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)

 『中医心理学』著:王米渠、 王克勤  (たにぐち書店)


5.外部リンク

日本睡眠学会 https://jssr.jp/

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