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大宮で花粉症を根本改善|立春から始める鍼灸治療と東洋医学の診立て

  • 執筆者の写真: josuianshinkyu
    josuianshinkyu
  • 15 分前
  • 読了時間: 10分

目次

立春、東洋医学の春がいよいよ始まります

本日、2月4日から2月19日まで、二十四節気でいう立春です。


カレンダーの上ではまだ冬の寒さが残る時期ですが、東洋医学の世界では、この日から正式に春が始まるとされています。


実は、花粉症の症状に悩む方々にとって、この立春の前後は非常に重要な意味を持ちます。


まだ花粉はそれほど飛んでいないはずなのに、なぜか目がかゆい、鼻がムズムズする。


そう感じている方は少なくありません。


それは、身体という繊細なセンサーが、自然界の陽気の高まりをいち早く察知している証拠です。


冬の間に内に秘めていたエネルギーが、大地を突き破って芽吹こうとする。


この爆発的な生命力の動きを、私たちは発陳(はっちん)と呼びます。


身体が冬の守りから春の動きへと切り替わるこの時期、その変化に追いつけない部分が、症状としての予兆となって現れるのです。立春を境に、私たちの体内では春のドラマがすでに始まっています。


記録的な飛散が予測される2026年春の現状

特に2026年の春は、私たちの呼吸器にとってかつてないほどの試練となるでしょう。


これには明確な理由があります。


気象庁のデータによれば、昨年2025年の夏は、日本の統計開始以来、最も暑い夏となりました。


この記録的な酷暑と長い日照時間が、スギやヒノキに過去最大級の雄花を蓄えさせてしまったのです。


立春を境に動き出す身体のエネルギーと、過去最大級の外部からの刺激。この二つが激しくぶつかり合うのが、今年の春の姿です。


なぜ、ある人は涼やかな呼吸を保ち、ある人は立春とともに苦痛に顔を歪めるのか。その答えを解く鍵を、ここから詳しく紐解いていきましょう。


西洋医学のミクロな攻防と東洋医学のマクロな防衛

敵の正体を科学的な解像度で直視してみると、そこには粘膜を舞台にした壮絶な攻防があります。


鼻粘膜に付着した花粉からタンパク質が溶け出すと、肥満細胞が反応してヒスタミンを一斉に放出します。これが炎症反応の正体です。


特に、止まらない「くしゃみ」や、溢れ出る「はなみず」は、異物を外へ追い出そうとする身体の必死の抵抗です。

→「くしゃみ」に関する記事はコチラ

→「鼻汁」に関する記事はコチラ


しかし、東洋医学はより動的なエネルギーの攻防を捉えています。


春風に乗って飛来する花粉は風邪(ふうじゃ)という名の侵入者です。


この外敵から身を守るために、私たちの体表には衛気(えき)と呼ばれる防衛エネルギーが、目に見えない電気柵のように巡っています。


健康な衛気は皮膚や粘膜を緻密に覆い、侵入を許しません。


花粉症の発症は、単に花粉の量が多いからではなく、あなたの衛気という鎧が薄くなり、その領空侵犯を許してしまっていることの証明に他なりません。

→「衛気と免疫」に関する記事はコチラ


花粉症を動かす真の主役:春と肝のダイナミズム

東洋医学において、春という季節は五行の木(もく)に属し、私たちの体内では五臓の肝(かん)が主役となります。


肝は通常、体内の気血を滞りなく流す管制塔として働きますが、春の陽気が高まると、肝のエネルギーもまた、芽吹く植物のように一気に上昇しようとします。


この上昇する力が正常にコントロールできないと、肝の気は制御不能なジェット気流のように頭部へ突き上げます。


これを肝気上逆(かんきじょうぎゃく)と呼びます。


肝は目と深いラインで直結しているため、この暴走した熱は真っ先に目に現れます。


耐え難い「目のかゆみ」や、白目が赤く染まるほどの「充血」は、まさに肝の熱が目に集中しているサインなのです。

→「目のかゆみ」に関する記事はコチラ

→「充血」に関する記事はコチラ


さらに、この肝の昂ぶりは、他の臓器の連携を乱します。


特に消化器系である脾(土)を攻撃する「木乗土(もくじょうど)」という現象が重要です。


肝に攻撃された胃腸は水分代謝のポンプ機能を失い、行き場を失った水分が上昇し、大量の鼻水となります。


春の花粉症がこれほどまでに激しいのは、この肝の暴走がシステム全体を揺さぶるからです。

→「めまい」に関する記事はコチラ


チームプレーの破綻:肺、脾、腎が抱えるそれぞれの不調

肝の暴走を受け止める側の臓器である、肺、脾、腎の三つの関係性も重要です。


肺は最前線のバリアであり、排泄口です。


肺の機能が低下するとバリアに隙間ができ、風邪の侵入を許します。


入ってきた異物を爆発的な呼気で追い出すのがくしゃみであり、肺の窓口である鼻からあふれ出るのが鼻水です。


肺は、敵の侵入を防ぎ、追い出す門番の役割を担っています。


脾(胃腸)は鼻水の製造元です。脾が弱まると水分を処理しきれず、体内にドロドロとした痰湿(たんしつ)という老廃物がたまります。


脾は、ポンプ故障により鼻水の原料を作り出してしまう水源地なのです。


そして、腎はシステム全体を動かすバッテリーです。


腎の熱が不足すると、水分を蒸気に変えることができず、冷たい液体のまま鼻から溢れます。


また、腎には気を下に繋ぎ止める力(納気作用)がありますが、これが弱まると気が逆流し、激しいくしゃみを引き起こします。腎は、暴走する気を鎮めるためのアンカー(錨)の役割を担っています。



大宮 鍼灸 花粉症 原因


弁証分類:あなたの身体の風景を紐解く五つの病態

花粉症の背景にある身体の風景は人それぞれ異なります。当院ではこれらを精密に分析し、個々の体質を見極めます。


肺気虚:身体のバリア機能が低下している状態

本来身体を守るべき衛気が不足し、門戸が開け放たれた無防備な状態です。


随伴症状:くしゃみ、透明でサラサラした鼻水、風邪を引きやすい、疲れやすい、息切れ。 喉のバリアも弱まるため、花粉に刺激されて誘発される乾いた咳が止まらなくなるのも、このタイプの特徴です。


治則治法:温肺宣肺(肺を温めて冷えを追い出し、バリア機能を再構築すること)

→「咳」に関する記事はコチラ


肝気鬱結:ストレスが強く気が滞っている状態

精神的な緊張により肝の気の巡りが渋滞を起こすと、熱が溜まり、春の陽気に煽られて爆発します。


随伴症状:目のかゆみ、充血、めまい、イライラ、喉のつかえ感、脇腹の張り。 感情の波と症状が完全にリンクしており、ストレスを感じると症状が一気に悪化するのが特徴です。


治則治法:疏肝理気(滞った肝の気の流れをスムーズに整えること)


脾気虚:消化エンジンの出力不足により水はけが悪化している状態

春特有の肝の昂ぶりが胃腸を攻撃し、水分代謝を停滞させてしまうタイプです。


随伴症状:多量の鼻水、身体の重だるさ、食欲不振、軟便、食後の眠気。 胃腸が弱いために体内に余分な水分が溜まりやすく、それが鼻水となって溢れ出します。


雨の日に症状が悪化しやすい傾向があります。


治則治法:健脾利水(胃腸の働きを立て直し、余分な水分を排出させること)


湿熱内蘊:過剰な摂取により熱と湿気が溜まっている状態

飲食の不摂生により、体内に熱を帯びた濁ったエネルギーが蓄積し、顔面部に充満している状態です。


随伴症状:粘り気のある黄色い鼻水、強い鼻詰まり、顔のほてり、口の苦み。 この濁ったエネルギーが副鼻腔に停滞することで、薬が効きにくい頑固な症状を引き起こします。


治則治法:清熱利湿(体内の余分な熱を清め、湿気をデトックスすること)


腎陽不足:生命力の根源が弱り冷えとのぼせが同居する状態

加齢や過労により、人体のボイラーである腎の火力が衰えた状態です。


随伴症状:朝晩に悪化する鼻水、足腰の冷え、耳鳴り、夜間尿、顔ののぼせ。 根元の熱源が弱いため水分を巡らせることができず、冷たい鼻水が出る一方で、行き場のない熱が顔に浮き上がる冷えのぼせが生じます。


治則治法:温躯補腎(生命力の根源を温めて再点火し、気を本来の場所へ引き戻すこと)


鍼灸如水庵の想い:花粉症は身体からのメッセージです

鼻や目の不調は、単にそこだけの問題ではなく、身体全体のバランスが崩れているサインかもしれません。


西洋医学は粘膜の炎症や神経伝達メカニズム、その物理的な過敏状態を重視します。


対して東洋医学は、全身の臓腑やエネルギーの昇降運動である「気機」の関係から、根本的な原因を追求します。


どちらのアプローチも、あなたの症状を改善するための重要な手がかりとなります。


もし、ご自身の症状がどのタイプに当てはまるのか知りたい、根本から身体を整えていきたいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。


大宮の大門町に位置する当院では、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行います。


大宮 鍼灸 花粉症 原因

丁寧なカウンセリングで根本原因を特定

あなたの花粉症がいつから、どんな時に、どのように出るのかを詳しくお伺いします。


さらに脈や舌、お腹の状態などを診る東洋医学独自の診察法で、肝、肺、脾、腎のどの臓腑に不調和が起きているのかを的確に把握します。


オーダーメイドの施術で気機の失調を整える

診断結果に基づき、あなたの症状の根本原因にアプローチするツボを選定します。


髪の毛ほどの細さの鍼と、温かく心地よいお灸で気機の失調を整え、突き上げたエネルギーの逆流を正常な流れに戻します。これにより、症状が出にくい体へと導きます。


自然治癒力を高め、再発しにくい体へ

鍼灸治療は、薬で症状を抑え込む対症療法とは異なります。


あなたの体が本来持っている自然治癒力を引き出し、体全体のバランスを整えることを目的とします。そのため、鼻や目の症状だけでなく、冷えや胃腸の不調、寝つきの悪さといった付随する症状も同時に改善される方が多くいらっしゃいます。


生活習慣のアドバイスで体質改善をサポート

治療効果を長持ちさせ、再発を防ぐために、食事や睡眠、季節に合わせたセルフケアなど、日々の生活で実践できることを東洋医学の観点からアドバイスします。


あなたと共に、根本からの体質改善を目指します。私、齋藤篤司が、あなたの健やかな春を取り戻すお手伝いをさせていただきます。


お問い合わせ・アクセス

 お身体の不調に関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。

JR大宮駅東口(北)・東武アーバンパークライン大宮駅改札口より徒歩7分



参考文献 

  • 中医学ってなんだろう ①人間のしくみ著者:小金井信宏 (東洋学術出版)

  • 『鍼灸臨床能力 北辰会方式実践編』編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)

  • 『南山堂医学大辞典』株式会社南山堂 (南山堂)

  • 『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

  • 『臓腑経絡学』著:藤本蓮風、奥村裕一、油谷直 (アルテミシア)

  • 『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房)

  • 『四季の健康法』 主編:橋本浩一 (Independently published)


リンク

日本気象協会(tenki.jp)2026年 春の花粉飛散予測


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