目が赤い…それ、ただの疲れじゃないかも? 鍼灸師が教える「目赤」の意外な原因と根本改善【大宮駅徒歩7分 鍼灸如水庵】
- josuianshinkyu
- 9月14日
- 読了時間: 9分
目次

1. はじめに:あなたの悩み、もしかして…?
「朝起きたら、鏡を見たら目が真っ赤だった…」「パソコンやスマホ作業で、いつも目が充血している…」
そんな経験、誰もが一度はあるのではないでしょうか?多くの場合、「寝不足かな」「目が疲れているんだ」と思って、市販の目薬でしのいでしまいがちです。
でも、本当にそれは単なる疲れでしょうか?
実は、目の赤みは、体の内側で起こっている「SOS」のサインかもしれません。薬で一時的に症状を抑えても繰り返してしまうのは、その根本原因が解決していないからなのです。
今回は、さいたま市大宮の鍼灸師である私が、なぜ目が赤くなるのか、その意外な原因を東洋医学の視点から解説します。あなたの目の充血が、どのタイプに当てはまるかチェックしながら読んでみてください。
2. 西洋医学から見た「目赤」の仕組み
「目が赤い」状態は、医学的には「眼球結膜(がんきゅうけつまく)の血管が拡張して充血している状態」を指します。いわゆる「白目」の部分の血管が膨らみ、赤く見えるのです。
西洋医学では、この目の充血を主に以下のような原因から捉えます。
眼精疲労:長時間にわたるデスクワークやスマホの使用で目を酷使すると、目の筋肉が緊張し、血行が悪くなります。酸素や栄養を供給しようと血管が拡張し、充血が起こります。
ドライアイ:涙の量が減ったり、質が悪くなったりすることで、目の表面が乾燥。乾燥から目を守ろうと、目が傷つきやすくなり、充血や異物感が生じます。
アレルギー性結膜炎:花粉やハウスダストなどが原因で、目のアレルギー反応が起こり、かゆみとともに結膜の血管が拡張して目が赤くなります。
感染症:ウイルスや細菌が原因で結膜に炎症が起こる「はやり目」など。強い充血や目やに、ゴロゴロとした異物感を伴います。
これらの症状は、誰もが経験する身近なものですが、単なる「疲れ」と見過ごすと、症状が悪化することも。ご自身の症状が上記に当てはまる場合は、一度眼科を受診することも大切です。

3. 東洋医学から見た「目赤」の仕組み:目と全身の深い関係
私たちは、西洋医学的な視点を理解した上で、東洋医学の知恵を組み合わせ、目の根本的なケアを目指します。
目と臓腑の関係
東洋医学には「五臓六腑の精気は、みな目に上注す(全身のエネルギーは、みな目に集まる)」という言葉があります。これは、目が全身の健康状態を映し出す鏡であることを示しています。
特に、目と深い関わりを持つとされるのが「肝」です。「肝は目に開竅(かいきょう)する」と言われ、目の機能の中心は、肝に蓄えられている「肝血」が栄養することで保たれます。精神的な疲労や血の不足で肝の働きが衰えると、目の充血、眼精疲労、乾燥などが起こると考えられています。
東洋医学から見た「視覚」
東洋医学では、視覚は単に物を見る機能だけでなく、「心霊の窓」であり、心の状態を反映すると考えます。目を通じて得られた情報は「心神」が処理し、その働きによって私たちは客観的な世界を認識します。
心神が正常に働いていれば視力は安定しますが、精神的なストレスなどで心神が乱れると、視覚機能に不調が生じ、さまざまな目の症状が現れるのです。
目と経絡の関係
東洋医学では、生命エネルギー「気(き)」や血液「血(けつ)」が流れるルートである「経絡(けいらく)」が、目と全身をつないでいます。この経絡の滞りが、目の不調を引き起こすと考えます。
目の内側は、心・小腸・膀胱・胆の経絡と関係が深く、目の内側の痛みや充血はこれらの経絡の滞りから生じます。
目の外側は、小腸・三焦・胆の経絡と関係し、目の横の痛みや頭痛として現れることがあります。
目の奥「目系」は、目と脳をつなぐ奥深い部分。胃・心・肝・胆の経絡や、全身のエネルギーを統括する任脈・督脈と関連し、目の奥の痛みや視力低下を引き起こすことがあります。
このように、目の不調は、単に目だけの問題ではなく、体の内側のバランスが崩れているサインです。
4. 東洋医学から見た「目赤」の原因:あなたはどのタイプ?
私たちは、東洋医学の知恵を組み合わせ、目の根本的なケアを目指します。あなたの目の赤みは、どのタイプに当てはまるでしょうか?
タイプ① 目の赤み+イライラ・ストレス
症状:目が真っ赤に充血し、灼熱感や拍動性の痛みを伴う。頭痛、耳鳴り、口が苦い、イライラして怒りっぽい、便秘などを伴う。
東洋医学的診断:肝火上炎(かんかじょうえん)タイプ。
原因:精神的なストレスや過労が続くと、肝に熱がこもります。その熱が経絡を伝って、目まで上がり、充血や痛み、イライラを引き起こします。
治法:清肝瀉火(せいかんしゃか)
肝の熱を鎮め、余分な火を取り除く治療法です。
タイプ② 目の赤み+不眠・動悸
症状:特に目頭や目尻の充血が強い。不眠、焦燥感、動悸、口内炎などを伴う。
東洋医学的診断:心火上炎(しんかじょうえん)タイプ。
原因:過度の思考や精神的な興奮が続くと、心に負担がかかり、熱がこもります。その熱が目頭や目尻から放出され、目の充血を引き起こします。
治法:清心瀉火(せいしんしゃか)
心の熱を取り除き、精神を安定させる治療法です。
タイプ③ 目の赤み+ドライアイ・腰痛
症状:慢性的で軽度の充血。ドライアイ、かすみ目、飛蚊症、目の疲れがひどい。腰や膝のだるさ、寝汗などを伴う。
東洋医学的診断:肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ。
原因:加齢や慢性的な過労により、体を潤す陰液が消耗します。潤いが不足すると、目が乾くだけでなく、相対的に熱がこもりやすくなり、目の赤みや疲れとなって現れます。
治法:滋補肝腎(じほかんじん)、滋陰降火(じいんこうか)
肝と腎を滋養して体を潤し、体内にこもった熱を冷ます治療法です。
タイプ④ 目の赤み+顔色・唇の色が青白い
症状:充血の色が淡く、鮮やかではない。目の疲れ、かすみ目、めまい、立ちくらみ、爪がもろいなどを伴う。
東洋医学的診断:血虚(けっきょ)タイプ。
原因:全身の血が不足している状態。東洋医学で血は目を養う大切な栄養源。血が不足すると、目が十分に養われず、疲れやすくなり、淡い充血が起こることがあります。
治法:補血養肝(ほけつようかん)
不足した血を補い、血を蓄える肝の働きを助ける治療法です。
タイプ⑤ 目の赤み+かゆみ・発熱
症状:急激な発症で、両目に強いかゆみ、異物感、まぶしさ、涙が出る、充血などが起こる。熱や頭痛、のどの痛みなどを伴うことがある。
東洋医学的診断:風熱襲目(ふうねつしゅうもく)タイプ。
原因:外部から「風熱」という邪気(病気の原因)が侵入し、肺や肝の経絡を上って目に影響を与えます。現代医学のウイルス性・細菌性結膜炎に似た症状が多くみられます。
治法:疎風清熱(そふうせいねつ)
風邪(ふうじゃ)を発散させ、体内の熱を取り除く治療法です。
タイプ⑥ 目の赤み+飲酒習慣
症状:赤みが強くないものの、徐々に両目が黄色や赤くなってくる。血管の拡張は明らかではなく、酒を好む人に多くみられる。
東洋医学的診断:酒毒内蘊(しゅどくないうん)タイプ。
原因:過度な飲酒によって、体内に湿熱がたまり、その湿熱が両目に上がってくることで生じます。
治法:清熱利湿(せいねつりしつ)
体内の余分な熱を取り除き、余分な水分を体外に出す治療法です。

5. さいたま市大宮にある当院の「目赤」治療の特徴
目の不調は、単に目だけの問題ではなく、身体全体のバランスが崩れているサインかもしれません。西洋医学では、目の炎症や物理的な障害を重視して治療を進めますが、東洋医学では、全身の臓腑や経絡との関係から、根本的な原因を追求します。
どちらのアプローチも、あなたの症状を改善するための重要な手がかりとなります。もし、ご自身の目の充血がどのタイプに当てはまるのか知りたい、根本から身体を整えていきたいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行います。
丁寧なカウンセリングで「根本原因」を特定
あなたの目の充血がいつから、どんな時に、どのように出るのかを詳しくお伺いします。さらに脈や舌、お腹の状態などを診る東洋医学独自の診察法で、どの臓腑に不調和が起きているのかを的確に把握します。
オーダーメイドの施術で「気血の失調」を整える
診断結果に基づき、あなたの目の充血の根本原因にアプローチするツボを選定します。髪の毛ほどの細さの鍼と、温かく心地よいお灸で「気血の失調」を整え、滞ったエネルギーの流れを正常な流れに戻します。これにより、目の不調が出にくい体へと導きます。
「自然治癒力」を高め、再発しにくい体へ
鍼灸治療は、薬で目の症状を抑え込む対症療法とは異なります。あなたの体が本来持っている「自然治癒力」を引き出し、体全体のバランスを整えることを目的とします。そのため、目の充血だけでなく、冷えや不眠、胃腸の不調といった付随する症状も同時に改善される方が多くいらっしゃいます。
生活習慣のアドバイスで体質改善をサポート
治療効果を長持ちさせ、再発を防ぐために、食事や睡眠、セルフケアなど、日々の生活で実践できることを東洋医学の観点からアドバイスします。あなたと共に、根本からの体質改善を目指します。
6. おわりに:目の不調は、体からの大切なサイン
目の赤みは、単なる目の疲れではなく、体からの大切なサインです。
ご自身のタイプは分かりましたか?もし「私の目の充血は、どのタイプか分からない…」「どうすれば良いか知りたい」という方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。
「根本から治したい」と考えるあなたの想いに寄り添い、体質改善のお手伝いをさせていただきます。
驚きの変化を体験するために、今すぐご予約ください!
目の充血やその他のお身体の不調に関するご質問やご不安な点がございましたら、お問合せフォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。

7. 鍼灸如水庵アクセス情報
[鍼灸如水庵 電話番号]
048-780-2617
[鍼灸如水庵 HP]
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[鍼灸如水庵 住所]
埼玉県さいたま市大宮区大門町3丁目150-1カーサソラール大門302
JR大宮駅・東武アーバンパークライン大宮駅より、徒歩7分
8.参考文献
『症状による中医診断と治療 下巻』著:趙金鐸 編訳:神戸中医学研究会 (燎原書店)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式実践編』監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)
『南山堂医学大辞典』著者:株式会社南山堂(南山堂)





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