耳鳴りのお悩みは【大宮の鍼灸院へ】。西洋と東洋、2つの視点から徹底解説
- josuianshinkyu
- 8月3日
- 読了時間: 10分

「耳鳴りが止まらない…」「聴こえにくくて不安…」
もし今、あなたがそのようなお悩みを抱えているなら、その不調は身体からのサインかもしれません。
この記事では、耳の不調を改善したいと願うあなたのために、西洋医学と東洋医学、両方の視点から耳の働きと耳鳴りの原因を徹底的に解説します。
専門的な話は難しく感じられるかもしれませんが、ご安心ください。大宮で鍼灸院を営む私たちが、あなたの心と身体に寄り添い、わかりやすくお伝えします。この記事が、あなたの不安を和らげ、不調を改善するための第一歩になれば幸いです。
【目次】

1. 西洋医学から見た耳の働き:聴覚のメカニズム
私たちが普段聞いている音は、「音波」と呼ばれる空気の振動です。この音波が脳に伝わることで、私たちは音を認識します。
耳は、音をキャッチして脳に送るための、非常に精密な装置です。
外耳:顔についている「耳介」が音波を集め、「外耳道」を通って音波を奥へ送ります。
中耳:音波が到達すると、「鼓膜」が振動します。この振動は、鼓膜の奥にある「耳小骨」で増幅され、さらに奥へと伝わります。
内耳:耳小骨からの振動は、「蝸牛」と呼ばれる器官に伝わります。ここで、空気の振動は液体の振動、そして電気信号へと変換されます。この電気信号が、聴神経を通じて脳の「聴覚野」に送られ、音として認識されるのです。
2. 西洋医学から見た耳鳴り:原因と分類
西洋医学では、体外に音源がないのに耳の中で音が鳴っている感覚を「耳鳴り」と定義します。
耳鳴りは大きく2つに分類されます。
自覚的耳鳴り:本人にしか聞こえない耳鳴り。
他覚的耳鳴り:体内に音源があり、外部にも聞こえることがある耳鳴り。
多くの耳鳴りは、自覚的耳鳴りに該当し、難聴を伴うことがほとんどです。突発性難聴、加齢性難聴、騒音性難聴といった耳の機能そのものの問題や、高血圧、腫瘍など耳以外の病気が原因で起こると考えられています。

3. 東洋医学から見た耳の働き:全身とのつながり
東洋医学では、耳は身体のさまざまな器官やエネルギーの流れと密接につながっていると考えます。
耳と臓腑の関係
耳は「清竅(せいきょう)」の一つと呼ばれ、全身のエネルギーが集中する場所です。また、耳は五臓六腑(ごぞうろっぷ)と深く関係しており、特に「腎」との関連が深いとされています。
東洋医学において、「腎」は生命力や生殖能力を司る重要な臓器です。腎のエネルギーが充実していれば聴覚は安定しますが、加齢や疲労によって腎のエネルギーが衰えると、耳鳴りや難聴が発生すると考えられています。
その他にも、「心」は血を主り、「肝」は血を蓄え、「脾」はエネルギーを生成し運ぶなど、五臓六腑が連携して耳を栄養し、機能の維持に努めていると考えられています。
耳と経絡の関係
東洋医学において、経絡とは、気や血が流れる通路のことです。耳は「宗脈(そうみゃく)の聚(あつ)まる所」とされ、身体中のほぼすべての経絡が耳とつながっています。
特に耳と深く関わるのは、「手太陽小腸経」「手少陽三焦経」「足少陽三焦経」などの経絡です。これらの経絡の流れが悪くなると、耳の病変を引き起こす可能性があります。鍼灸治療では、この経絡の流れを整えることで、耳の不調を根本から改善していきます。
4. 東洋医学から見た「聴覚」のメカニズム
東洋医学では、聴覚は単に耳で音を聞くというだけでなく、脳や精神活動と深く結びついていると考えます。
五神と聴覚の関係
五神(ごしん)とは、心・肝・脾・肺・腎の五つの臓器に宿るとされる精神活動のことで、それぞれ「神」「魂」「意」「魄」「志」と対応します。
聴覚という感覚は、これらの五神と密接に関わっていると考えられています。特に重要なのが、「心」に宿る「神(しん)」と、「肺」に宿る「魄(はく)」です。
心神(しんしん) 「心は神明を主る」という言葉があるように、「心」は意識や思考、感情といった精神活動全般を統括しています。聴覚という感覚を統合し、音の情報を処理する最高司令官のような役割を担っています。
肺魄(はいはく) 「魄」は、感覚や反射的な動きといった本能的な活動を司ります。私たちが音を「聞く」という行為は、この「魄」の働きによって外界の音を感受していると考えられています。
心神と肺魄は密接に連携しており、どちらかの働きが乱れると、聴覚にも影響が出ることがあります。例えば、精神的なストレスによって心神のバランスが崩れると、肺魄の働きも異常をきたし、耳の不調につながりやすくなるのです。
5. 東洋医学から見た耳鳴り:原因別の弁証分類
東洋医学では、耳鳴りの原因を単に耳の異常と捉えるのではなく、身体全体の不調和として考えます。私たちは、お一人おひとりの体質や症状を細かく分析し、9つのタイプに分類して治療法を検討します。
風起熱襲肺の耳鳴り(風邪などによる耳鳴り)
原因:風邪などによる外部の邪気が肺に侵入し、熱を帯びることで耳の通り道が塞がれる。
主な症状:発熱、頭痛、鼻づまり、鼻水といった風邪の初期症状を伴うことが多い。耳が詰まった感じがして、風が吹くような低い音の耳鳴りがする。
治療方針:風邪の邪気を取り除き、肺の気を巡らせる。
肝火の耳鳴り(ストレスによる耳鳴り)
原因:精神的なストレスや怒りによって、肝の気が滞り、熱となって上半身に昇り、耳を塞ぐ。
主な症状:突然、耳が聞こえにくくなる。雷鳴や潮騒のような大きな音の耳鳴りがし、耳が張って痛むこともある。顔面紅潮、口の苦み、のどの渇き、便秘などを伴う。
治療方針:肝の熱を冷まし、滞った気を巡らせる。
肝陽上亢の耳鳴り(めまいなどを伴う耳鳴り)
原因:加齢や慢性疲労、睡眠不足などによって身体の潤いが不足し、相対的に熱が上昇して上半身に突き上げる。
主な症状:めまいやふらつき、目の乾燥、口の渇きを伴い、耳鳴りや難聴は徐々に進行する。耳鳴りの音は高音であることが多い。
治療方針:身体の潤いを補い、上昇した熱を鎮める。
肝血虚の耳鳴り(血の不足による耳鳴り)
原因:出血や慢性の病気、栄養不足などにより、身体の血が不足する。
主な症状:蝉の鳴き声のようなかすかな耳鳴りで、特に疲れたり午後になると強くなる傾向がある。めまいや目の乾燥、視力の低下を伴う。
治療方針:血を補い、耳への栄養を促進する。
腎陰虚の耳鳴り(ほてりなどを伴う耳鳴り)
原因:加齢や過労、慢性の病気などにより、身体を冷やす「腎の陰液」が不足する。
主な症状:蝉の鳴き声のような耳鳴りが夜に増強。聴力も次第に低下する。めまい、不眠、口やのどの乾燥、手足のほてり、寝汗、腰や膝の痛みやだるさを伴う。
治療方針:腎の陰液を補い、潤いを回復させる。
腎陽虚の耳鳴り(冷えやだるさを伴う耳鳴り)
原因:加齢や過労、慢性の病気などにより、身体を温める「腎の陽気」が損傷する。
主な症状:慢性的な聴力低下と耳鳴り。寒がりで手足が冷え、腰や膝がだるく力が入らない。倦怠感や食欲不振、下痢を伴うこともある。
治療方針:腎の陽気を温め、身体の機能を高める。
心腎不交の耳鳴り(動悸や不眠を伴う耳鳴り)
原因:精神的ストレスや過労で、身体の水と火のバランスが崩れ、熱がこもり虚熱が生じる。
主な症状:動悸、不眠、不安感、物忘れを伴う。腰や膝がだるく、ほてりや寝汗が見られることもある。
治療方針:心と腎のバランスを整え、熱を冷ます。
脾胃気虚の耳鳴り(食欲不振などを伴う耳鳴り)
原因:暴飲暴食や過労などにより、胃腸の働きが低下し、エネルギー源となる「気」や「血」が十分に生成されなくなる。
主な症状:倦怠感や食欲不振を伴い、疲れがたまると症状が悪化しやすい。
治療方針:胃腸の機能を高め、気と血を補う。
痰火の耳鳴り(重い音や頭重感を伴う耳鳴り)
原因:脂っこい食事や甘い物の摂りすぎ、過度の飲酒などにより、体内に余分な水分(痰湿)が溜まり、熱を帯びて耳の通り道を塞ぐ。
主な症状:頭が重く、胸が苦しい感じがする。両耳が「ゴウゴウ」と重く鳴る。痰が多く、便秘や尿の色が濃くなることもある。
治療方針:熱を冷まし、余分な痰を取り除く。

6. まとめ:あなたの耳鳴りは、身体からのメッセージです
耳の不調は、単に耳だけの問題ではなく、身体全体のバランスが崩れているサインかもしれません。
西洋医学:音の伝達メカニズムと、その物理的な障害を重視。
東洋医学:全身の臓腑や経絡との関係から、根本的な原因を追求。
どちらのアプローチも、あなたの症状を改善するための重要な手がかりとなります。
もし、ご自身の耳鳴りがどのタイプに当てはまるのか知りたい、根本から身体を整えていきたいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を行います。
丁寧なカウンセリングで「根本原因」を特定
あなたの耳鳴りがいつから、どんな時に、どのように出るのかを詳しくお伺いします。さらに脈や舌、お腹の状態などを診る東洋医学独自の診察法で、どの臓腑に不調和が起きているのかを的確に把握します。
オーダーメイドの施術で「気機の失調」を整える
診断結果に基づき、あなたの耳鳴りの根本原因にアプローチするツボを選定。髪の毛ほどの細さの鍼と、温かく心地よいお灸で「気機の失調」を整え、エネルギーの逆流を正常な流れに戻します。これにより、咳が出にくい体へと導きます。
「自然治癒力」を高め、再発しにくい体へ
鍼灸治療は、薬で耳鳴りを抑え込む対症療法とは異なります。あなたの体が本来持っている「自然治癒力」を引き出し、体全体のバランスを整えることを目的とします。そのため、咳だけでなく、冷えや不眠、胃腸の不調といった付随する症状も同時に改善される方が多くいらっしゃいます。
生活習慣のアドバイスで体質改善をサポート
治療効果を長持ちさせ、再発を防ぐために、食事や睡眠、セルフケアなど、日々の生活で実践できることを東洋医学の観点からアドバイスします。あなたと共に、根本からの体質改善を目指します。

まずはご相談ください!
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東洋医学は、病院の検査では見つからないような、あなたの体の小さなサインを読み解き、根本原因にアプローチすることを得意としています。
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治療院住所
鍼灸如水庵 〒330-0846 埼玉県さいたま市大宮区大門町3丁目150-1 カーサソラール大門302
(JR大宮駅・東武アーバンパークライン大宮駅 東口より徒歩7分)
参考文献
『症状による中医診断と治療 下巻』著:趙金鐸 編訳:神戸中医学研究会 (燎原書店)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式実践編』監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式理論編』監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)
『中医心理学』著:王米渠、王克勤 (たにぐち書店)
『南山堂医学大辞典』著者:株式会社南山堂(南山堂)
『病気がみえるvol.13 耳鼻咽喉科』 編集:医療情報科学研究所





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