なぜ繰り返す?小児の胃腸炎を『体質』から見直した、東洋医学の症例
- 3月25日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前

【患者】
幼少期の女の子
【主訴】
発症すると嘔吐して、食事や水分摂取困難、発熱、咳、痰、鼻水などの症状が出やすく、病院へ行くと胃腸炎と脱水の診断を受け、薬が効かない場合、入院することが多かった。
【生活背景】
発症前より、環境の変化があり馴染めない状況。
もともと怒りやすく、夕方頃より泣くことが多かった。
もともと転倒することが、同年代の子より多かった。
甘い物を含め全体的に過食傾向。
走ることが好きだが、なかなか外で遊ぶ環境になく運動不足。
【東洋医学的分析】
なかなか新しい環境に馴染めなかったこと、外遊びをする機会が少なくストレスの発散ができず、肝の機能が低下することで、衛気の循環が悪い状態。
年齢的に腎の働きが成長過程で、働きが十分でない状態。
【行ったこと】
鍼灸:肝の働きを健やかにして、腎の働きを底上げ。
:治療は刺さない鍼を使用。(打鍼、古代鍼)
生活改善:
極力時間がある時は子供の遊びに付き合い、大好きな外遊びでどんどん身体を動かす。
無理の無い範囲で甘い物を減らす。

【経過】
約2週間に1度の頻度で治療を行い、治療開始から約1年経過したが、嘔吐は1度もなし。
よく風邪を引いていたが、風邪を引く頻度も減少。風邪を引いても長引かず、すぐ治る様になる。
転倒の頻度が減る。
夕方の気分の落ち込みも改善傾向。
以前に比べ、甘い物を欲しなくなり、口臭も改善。
現在も月1~2回、体調管理の目的で来院中
【東洋医学的補足】
東洋医学では、お子様は生命力の源である『腎(じん)』が成長途中のため、バリア機能である『衛気(えき)』のエネルギー自体が大人より少ない状態にあります。
さらに、このバリアを全身の隅々まで届ける司令塔の役割をしているのが『肝(かん)』です。環境の変化でストレスを受けると、肝の働きが滞り、バリアの巡りが止まってしまいます。
源(腎)が細く、届ける力(肝)も不安定。 この二重の弱さが、繰り返す嘔吐や風邪の引きやすさに繋がっていました。当院ではこの『根っこと巡り』の両方を整えることで、外敵に負けない体づくりをサポートします。
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