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【大宮 鍼灸 胃の不調】機能性ディスペプシア・神経性胃炎の本当の原因と、お腹に優しい根本的アプローチ

  • 5月23日
  • 読了時間: 10分

目次


大宮鍼灸胃痛

はじめに:検査では「異常なし」と言われる辛い胃の不調

「病院で胃カメラの検査をしたけれど『異常なし』と言われた。でも、やっぱり胃がキリキリ痛む…」 「食後の胃もたれがひどくて、せっかくの美味しい食事も楽しめない」 「常に胃のあたりが重だるく、ストレスを感じるとすぐにお腹の調子を崩してしまう」

当院にも、こうした長引く胃の不調でお悩みの方がたくさんいらっしゃいます。 痛みや不快感があるのに、はっきりとした原因が分からず、「このままずっと治らないのかな…」と毎日を不安な気持ちで過ごされている方も少なくないですよね。お薬で一時的に症状を抑えても、少しするとまたぶり返してしまうのは、本当に辛いことと思います。


現代人を悩ませる胃の不調と西洋医学の病名

胃の不調と一口に言っても、食後にドーンとくる胃もたれや、みぞおち周辺のキリキリとした痛み、お腹がパンパンに張って苦しい感じなど、症状は本当にさまざまです。

消化器内科などの病院を受診すると、こうした症状に対して「機能性ディスペプシア(FD)」「逆流性食道炎」「慢性胃炎」、あるいは「神経性胃炎」といった病名がつけられることがよくあります。 しかし最近では、胃の粘膜を直接見ても明らかな炎症や潰瘍が見つからないケース(機能性ディスペプシアなど)も増えています。そのため、「気のせいですね」「ストレスでしょう」と片付けられてしまい、ショックを受ける方も珍しくありません。

西洋医学では、胃酸を抑えるお薬や胃腸の働きを助けるお薬が出されますが、それでもなかなかスッキリ改善しない場合、東洋医学(中医学)の考え方が大きな助けになることがあります。



大宮鍼灸胃痛

東洋医学(中医学)から見る「胃痛・胃もたれ」の原因

東洋医学では、胃の不調を「胃袋だけの問題」とは考えません。お身体全体のバランスの乱れが、結果として「胃」にサインとして現れていると捉えるからです。

消化の要「脾・胃」と、ストレスを司る「肝」のチームワーク

東洋医学において、私たちが生きていくための栄養を作り出す消化吸収の要となる内臓の働きを「脾(ひ)」と「胃(い)」と呼びます。言わば、私たちの「生命力の源」ですね。 一方で、自律神経の働きや感情のコントロール、身体中の気(エネルギー)の巡りを担当しているのが「肝(かん)」という働きです。 これらは本来、お互いに協力し合って働いているのですが、日々の過度なストレスや疲労、生活習慣の乱れが積み重なると、このチームワークのバランスが崩れてしまいます。

「通じなければ痛む」という東洋医学の原則

東洋医学には、「通じざれば則ち痛む(気や血の巡りが滞ると痛みが発生する)」という有名な原則があります。 過度なストレスや緊張、怒りや思い悩みなどを抱え込むと、気の巡りを司る「肝」の働きが乱れてしまいます。それが結果的に「胃」の働きまで邪魔をしてしまい、気や血の巡りを停滞させ、あのキリキリとした痛みを引き起こすと考えられています。

痛みを放置する危険性(久痛入絡)

さらに、東洋医学の古典には「久痛入絡(きゅうつうにゅうらく)」という重要な言葉が残されています。 これは「痛みを長期間放置すると、お身体のより深い部分にある血流(絡脈)までドロドロに滞ってしまう」という意味です。 つまり、一時的なお薬などで痛みをごまかして慢性化させてしまうと、最初はただの「気の滞り」だったものが、厄介な「血の滞り(瘀血:おけつ)」へと悪化し、より治りにくいチクチクと刺すような痛みに変わってしまうと、昔の医師たちは説いているのです。

何千年も前から受け継がれてきた古典の知恵ですが、現代の複雑なストレス社会に生きる私たちの胃の不調にも、驚くほどそのまま当てはまります。だからこそ、一時しのぎではなく、お身体の内側から根本的に巡りを整えるアプローチがとても大切になります。


あなたはどのタイプ?(7つの原因分類)

当院では、患者様のお身体のサインを丁寧に読み解き、不調の原因を細かく7つのタイプに分類(弁証分類)して施術の方針を決めていきます。ご自身がどれに当てはまるか、少しチェックしてみてくださいね。

  1. ストレス・自律神経の乱れタイプ(肝気犯胃)

    • 特徴: 緊張やストレスを感じるとキリキリと胃が痛む。胸や脇腹まで張るような感覚があり、ため息やゲップが多いのが特徴です。

    • 方針: 滞ってしまった「気」の巡りをスムーズに流し、心身をリラックスさせるようにアプローチします。

  2. イライラ・熱こもりタイプ(肝胃鬱熱)

    • 特徴: ストレスが長く続いて熱を持ち、胃が焼けるように痛む。胸焼けや口の渇きがあり、イライラしやすい状態です。

    • 方針: 体内にこもった熱を優しく冷まし、過剰なエネルギーを落ち着かせていきます。

  3. 冷えによる急激な痛みタイプ(寒邪犯胃)

    • 特徴: 冷たいものの飲み過ぎや、お腹を冷やしたことで急激に痛む。カイロなどで温めたり、温かいものを飲むとホッと痛みが和らぎます。

    • 方針: 胃腸を芯から温めて、入り込んでしまった冷えを外へ追い出します。

  4. 暴飲暴食・消化不良タイプ(飲食停滞)

    • 特徴: 食べ過ぎや飲み過ぎで、食べ物がずっと胃にドーンと残っているような強い膨満感がある。酸っぱい匂いのゲップが出ることがあります。

    • 方針: 胃腸の働きを助け、停滞しているものをスムーズに下へ降ろすお手伝いをします。

  5. 慢性化・血行不良タイプ(瘀血停滞)

    • 特徴: 痛みが長期間続いており、針でチクチク刺されるような痛みがいつも同じ場所で起こる。夜間に痛みが強くなる傾向があります。

    • 方針: ドロドロに滞ってしまった血(けつ)の巡りを改善し、痛みの根本原因を流していきます。

  6. エネルギー不足・慢性的な冷えタイプ(脾胃虚寒)

    • 特徴: シクシクとした鈍い痛みがいつまでも続く。疲れやすく、空腹時に痛みが強くなるけれど、胃をさすったり温めたりすると楽になります。

    • 方針: 根本的に疲れてしまった胃腸を優しく温め、足りないエネルギーをしっかりと補い育てていきます。

  7. 潤い不足・乾燥タイプ(胃陰虚)

    • 特徴: 慢性的な不調により、胃を潤す栄養が不足している状態。シクシク痛み、お腹は空くのに少ししか食べられない、口や唇が乾燥しやすくなります。

    • 方針: 胃腸に失われた潤いを与え、優しく栄養して満たしていきます。


大宮鍼灸胃痛

鍼灸施術の前に必ずご確認いただきたいこと(重要なサイン)

鍼灸は胃の不調に対してとても頼りになる味方ですが、患者様の安全を第一に考えたとき、東洋医学だけですべてを解決できるわけではありません。 もし以下のような症状がある場合は、重篤な病気が隠れているサインかもしれません。鍼灸を受ける前に、必ず病院(消化器内科や循環器内科など)での詳しい検査を最優先にしてください。

  • 激しい胸の痛み(真心痛): 東洋医学の古典でも「真心痛」と呼ばれ、胃痛と勘違いしやすい症状です。胸をギュッと締め付けられるような激しい痛みがあり、それが背中や左肩に広がり、冷や汗や息苦しさを伴う場合は非常に危険な状態(心筋梗塞など)です。一刻も早い救急受診が必要です。

  • 危険なサイン(吐血や下血など): 血を吐いてしまったり、便が真っ黒(タール便)になる場合。また、激しい痛みが絶え間なく続く、急激に体重が減っていくといった場合は、ただちに医療機関で精密検査を受けてください。

こうした「命に関わる危険なサイン」がなく、病院の検査でも異常が見つからない慢性的な胃腸の不調こそが、当院の鍼灸が最も力を発揮できる領域です。


日常でできる胃痛の養生法

ご自宅で胃腸を労わるケアを取り入れることも、根本改善への大切な第一歩です。今日から少しだけ意識してみてくださいね。

  • 胃腸を休める食事を心がける: 胃腸は「冷え」と「負担」がとても苦手です。冷たい飲み物や脂っこいもの、刺激の強い激辛料理などは少しお休みにしましょう。お食事は「腹八分目」が基本です。

  • よく噛んで食べる: しっかり噛むことで唾液がたくさん出て、胃にかかる消化の負担をグッと減らすことができます。

  • ホッと一息つける時間を作る: 胃腸の不調はストレスと深く繋がっています。イライラや悩み事は胃を傷つける原因になってしまうため、ご自身がリラックスできる趣味の時間や、ゆったり休む時間を意図的に作ってあげてください。

  • 1日少しでも「歩く(ウォーキング)」時間を作る: 実は、歩くことは胃腸を元気にする最高の養生法です。東洋医学には「脾(胃腸)は四肢(手足)を主る」という言葉があり、手足をしっかり動かすことで、連動して胃腸の働きも活発になります。また、軽く汗ばむ程度のウォーキングは、体内で滞ってしまった「気」の巡りをスムーズにし、胃痛の大きな原因となるストレス(肝の乱れ)をフワッと発散させてくれます。無理のないペースで、日常に「歩く」を取り入れてみてください。

    ⇒『養生法 散歩』に関する記事はコチラ


鍼灸 如水庵での根本アプローチ

大宮区大門町にある鍼灸 如水庵では、お薬で一時的に症状をごまかすのではなく、お身体の内側から根本的な体質改善を目指す「脾胃(胃腸)を整える」アプローチを最も得意としています。

初めてご来院いただく方には、最大3時間というお時間をかけて、じっくりと丁寧にお話を伺います。日々の生活習慣やお悩みの背景を紐解き、一人ひとりの体質や「なぜ胃が痛むのか」という本当の原因(病因)を的確に見極めます。

実際の施術では、その詳細な問診から導き出した「厳選したツボ」のみにアプローチする「少数鍼」という優しい鍼を行っています。お身体への負担を最小限に抑えた必要最低限の刺激で、弱ってしまった脾胃の働きを優しく整え、自律神経のバランスを本来の正しい状態へと導いていきます。

また、小さなお子様やお腹への刺激に敏感な方、鍼が初めてで怖いという方には、「刺さない鍼(打鍼など)」を用いた、羽で触れるような非常に穏やかな施術も行っておりますので、どうぞ安心してご来院くださいね。


おわりに:「美味しく食事ができる喜び」を取り戻すために

「食事の時間が怖い」「いつも胃のあたりを気にして生活している」という毎日は、本当に心がすり減ってしまいますよね。 ですが、ご自身の体質をしっかり理解し、正しいケアをしてあげれば、お身体は必ず良い方向へ応えてくれます。

機能性ディスペプシアや慢性胃炎、どうしても繰り返してしまう胃痛や胃もたれでお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひお早めに「鍼灸 如水庵」までご相談ください。

「何を食べても美味しい!」と思える喜びを取り戻し、笑顔で毎日を過ごしていただけるよう、私が全力でサポートいたします。

ご予約・ご相談は、当院のホームページより承っております。

大宮鍼灸胃痛

お問い合わせ・アクセス

お身体の不調に関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。

JR大宮駅東口(北)・東武アーバンパークライン大宮駅改札口より徒歩7分


7.参考文献

  • 『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』著者:小金井信宏 (東洋学術出版)

  • 『鍼灸臨床能力 北辰会方式実践編』編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)

  • 『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

  • 『臓腑経絡学』著:藤本蓮風、奥村裕一、油谷直 (アルテミシア)

  • 『実用中医内科学』監修:桑木崇秀 編集:上海科学技術出版社財団法人 東洋医学国際研究財団

  • 『症状による中医診断と治療 上巻』著:神戸中医学研究会、趙金鐸(燎原)


8.外部リンク


9.関連記事


この記事は、『鍼灸如水庵』の[齋藤篤司]が執筆しました。



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