大宮で腰痛にお悩みの皆様へ:その痛み、構造の悲鳴か、全身の不調和か。
- 2 日前
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目次
マッサージに行っても、その場しのぎで数日後には痛みが戻ってしまう。整形外科で腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症と診断されたが、湿布と痛み止めだけで様子を見ている。「このまま一生、腰痛と付き合っていくしかないのか……」
このような深い悩みを抱えて、さいたま市大宮区大門町の当院を訪れる方は後を絶ちません。腰という文字は、身体の要(かなめ)を意味します。東洋医学では、腰痛を単なるパーツの故障ではなく、全身を巡る生命力の乱れや内臓(臓腑)の失調が腰という部位に投影されたものと捉えます。
当院では、現代医学的な疾患名の背後に隠れた痛みの質や発症条件、悪化・緩解条件を詳細に分析し、画像には写らない痛みの正体を解き明かします。今回は、それぞれの医学的見解から腰痛のメカニズムと分類をじっくりと解説します。

1. 西洋医学的な腰痛疾患とその病態
大宮周辺の専門機関を受診された際、以下のような疾患名を告げられた方も多いのではないでしょうか。西洋医学では、腰痛を解剖学的な構造の異常や生理学的な炎症反応として捉えます。
腰椎椎間板ヘルニア 背骨のクッションである椎間板の中身が飛び出し、神経を圧迫します。足への鋭い痛みやしびれが特徴で、前屈みになると痛みが増強する傾向があります。
腰部脊柱管狭窄症 加齢により神経の通り道である脊柱管が狭くなる病態です。しばらく歩くと足がしびれて動けなくなり、前かがみで休むと再び歩けるようになる間欠性跛行(かんけつせいはこう)が典型的です。
筋・筋膜性腰痛 画像診断では骨に異常が見つからないタイプです。筋肉の過剰な緊張や血行不良が主因となり、重だるい痛みや鈍痛が続きます。

2. 古典が教える腰痛の本質:腰は「腎の府」なり
東洋医学の最古の聖典『素問』において、「腰は腎の府である(腰者腎之府)」と記されています。
腰という場所は、生命エネルギーの源である「腎」が宿る場所であることを意味します。そのため、腰痛は単なる局所の故障ではなく、必ず「腎」との密接な関わりを考慮して治療を行います。
3. 東洋医学的な腰痛の発生メカニズム
東洋医学において、腰痛は単なる局所の問題ではなく、全身を巡る「気・血(エネルギーや血液)」の流れに異常が起きたサインとして捉えます。そのメカニズムは、大きく分けて以下の2つの原則に集約されます。
3-1. 不通則痛(通ぜざれば即ち痛む)
気や血の通り道である経絡が、何らかの原因で「渋滞」を起こしている状態です。
メカニズム:外からの冷え(寒邪)や湿気(湿邪)、精神的ストレス、あるいは打撲などの外傷によって流れが物理的に塞がれます。
痛みの性質:詰まった部分がパンパンに張るような痛みや、キリで刺されるような鋭い痛みが特徴です。
3-2. 不栄則痛(栄えざれば即ち痛む)
腰部を養うための栄養(気血や精気)が「不足」している状態です。
メカニズム:加齢や過労によって、生命力の源である「腎」の精気が枯渇すると、腰部を十分に滋養できなくなります。
痛みの性質:激痛というよりは、じわじわとした鈍痛や、腰に力が入らない無力感を伴うのが特徴です。

4. 東洋医学から見る腰痛:原因所在による4つの根本分類
東洋医学的なアプローチでは、腰痛をその発生の深さや要因によって以下の4つに分類します。
経絡経筋病(けいらくけいきんびょう):表層の損傷
明らかに物理的負荷、または外的因子が加わり発症したものです。内臓(臓腑)の症状があっても腰痛との相関性はほとんどないことが前提となり、いわゆる「ぎっくり腰」の多くがこれに当たります。
臓腑から経絡経筋に波及したもの:慢性化の背景
臨床で最も多い慢性腰痛のタイプです。体質的な臓腑の失調(腎や肝の弱りなど)が背景にあり、それが経絡経筋に影響を与えているところに、物理的負荷が加わって発症します。
臓腑病(ぞうふびょう):内臓病理の投影
物理的な負荷に関わらず、臓腑自体の異常(病理)によって腰痛が起こる状態です。精神的なストレスによる自律神経の乱れなどが、直接腰の痛みとして投影されます。
痹証(ひしょう):環境による閉塞
環境要因(外邪)が経絡に侵入し、気血の流れを塞ぐことで発症します。最大の特徴は、動かし始めが痛み、動かしているうちに巡りが良くなって痛みが軽くなる「スターティングペイン」です。
5. 動作と経絡の相関:動きから探る原因
どの動きで痛むかを確認することで、アプローチすべき経絡を特定します。
前屈(お辞儀)や後屈(反らす)で痛む:足太陽膀胱経
物を拾う姿勢や、腰を反らす動作で患側の腰部に激痛が走るタイプです。膀胱経は背中から足先まで続く巨大なラインであり、滞りが強いと前後のどちらの動きでも痛みが出ます。寝ている安静時は楽ですが、動こうとすると痛みが悪化します。
後屈(反らす)で重い痛みが出る:足陽明胃経
身体を後ろに反らした際、患側の腰部に「ズーン」とした重い痛みを感じるタイプです。最大の原因は「飲食不節(暴飲暴食)」にあります。飲食中や食後、あるいは朝の起床時に痛みが強くなるのが特徴です。
歩行や立位で重だるくなる:足少陰腎経
歩き過ぎや立ちっぱなしで腰が重だるく無力になるタイプです。生命エネルギーである腎の精気が不足しており、天気が冷えると顕著に悪化し、休むと軽減します。
回転・ひねる動きで痛む:足少陽胆経
身体を左右にひねった際や、寝返りを打つ際に激しい痛みを感じるタイプです。自律神経の緊張が筋肉を硬直させており、精神的なストレスや感情の変化に症状が激しく左右されます。

6. 病理・病因による詳細な弁証分類
痛みの性質や付随する症状から、さらに踏み込んだ原因を見極めます。
風寒(ふうかん)タイプ:急激な冷えによる収縮
風の邪気が寒さを伴って身体を襲った状態です。寒邪には「引き締める」性質があるため、急激に筋肉や気血を収縮させ、強い痛みを引き起こします。
治則治法:身体の表面を塞ぐ寒さを追い出し、巡りを再始動させます。
痹証(ひしょう):環境・気候の影響を受けるタイプ
風・寒・湿などの邪気が身体の浅い部分で経絡を塞ぐことで起こります。動き始めが痛み、動かしているうちに楽になる「スターティングペイン」が最大の特徴です。診断では症状の性質(移動する痛み、激痛、重だるさ、熱感)から原因を特定します。背後には「腎虚」が潜んでいることが多いです。
治則治法:滞った経絡を疎通させ、入り込んだ邪気を追い出します。
湿熱(しつねつ)タイプ:不摂生による熱のこもり
飲食不節や夏の湿熱邪が主原因です。体内で処理しきれない熱と湿気が混ざり合い、経絡を塞ぎます。灼熱感や殴られたような重い痛みがあり、長く座っていると痛みが増強します。
治則治法:体内にこもった熱を冷まし、粘り気のある湿気を取り除きます。
瘀血(おけつ)タイプ:血行不良による固定痛
打撲や捻挫、または長期の気滞により、血液がドロドロの塊(瘀血)となった状態です。キリで刺されるような鋭い固定的な痛みが、特に「夜間」に激しくなるのが最大の特徴です。
治則治法:詰まった血液の塊を流し、新鮮な血液を巡らせて痛みを止めます。
肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプ:ストレスによる遊走痛
七情(感情)の抑鬱などで気の巡りが滞り、腰部に停滞が生じた状態です。痛む場所が定まらない遊走性の痛みや、情緒の変化で症状が左右されるのが特徴です。
治則治法:肝の働きを整え、停滞したエネルギーをスムーズに開放します。
腎虚(じんきょ)タイプ:エネルギーの枯渇 加齢や過労により、蓄えられた精気(エネルギー)を消耗して発症します。腰や背中に力が入らないような無力な痛みがあり、横になると楽になりますが、活動するとすぐに疲弊します。
治則治法:枯渇したエネルギーを丁寧に補い、腰を支える土台を再構築します。
7. 結論:大宮で根本からの腰痛改善を
脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアといった診断名がついていても、東洋医学から見れば、一人ひとりの根本原因は全く異なります。特に「反ると痛む(飲食不節)」や「ストレスで悪化する(肝鬱)」、「動き始めが痛む(痹病)」といったサインは、改善への大きな鍵となります。
大宮という活気ある街で、皆様が痛みから解放され、健やかな毎日を取り戻せるように。当院は精密な診断で、あなたの身体が発しているサインを読み解き、最適な治療を提案します。つらい腰痛、あきらめずに当鍼灸院にご相談ください。

8. 結びのメッセージ:腰痛の苦しみから解放され、根本から動ける体へ
8-1. 鍼灸如水庵の「腰の要を立て直す」オーダーメイド治療
セルフケアやマッサージだけでは追いつかない腰痛に対し、当院では古典の知恵と丁寧な施術で、あなたの健やかな日常を取り戻すお手伝いをいたします。
8-2. 丁寧なカウンセリングで「痛みの正体」を特定
あなたの腰痛がいつ、どんな動きで現れるのかを詳しく伺います。さらに東洋医学独自の四診を行い、腎の不足なのか、胃腸の不摂生なのか、あるいは環境因子による停滞なのかを的確に把握します。
8-3. オーダーメイドの施術で「気血」の滞りを整える
診断に基づき、根本原因にアプローチするツボを厳選します。鍼とお灸で気血の巡りを整え、滞ったエネルギーを解消、あるいは不足を補うことで、ヘルニアや狭窄症といった診断名に縛られない体へと導きます。
8-4. 自然治癒力を引き出し、季節や環境に左右されない体へ
主訴である腰の痛みだけでなく、付随する足のしびれや冷え、疲労感も同時に改善される方が多くいらっしゃいます。本来の自然治癒力を引き出し、五臓六腑のバランスを整えることが目的です。
8-5. 腰の養生アドバイスで、一生モノの体質改善をサポート
飲食不節の改善や睡眠、季節の移ろいに合わせたセルフケアを具体的にアドバイスします。あなたの身体の「要」をのびやかに整えられるよう全力でサポートさせていただきます。

9. お問い合わせ・アクセス
お身体の不調に関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。
鍼灸如水庵(しんきゅうじょすいあん)
電話番号:048-780-2617
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住所:埼玉県さいたま市大宮区大門町3丁目150-1 カーサソラール大門302
JR大宮駅東口(北)・東武アーバンパークライン大宮駅改札口より徒歩7分
10. 参考文献
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』著者:小金井信宏 (東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式実践編』編著:一般社団法人北辰会学術部 (緑書房)
『南山堂医学大辞典』株式会社南山堂 (南山堂)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『臓腑経絡学』著:藤本蓮風、奥村裕一、油谷直 (アルテミシア)
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』監訳:石田秀実 (東洋学術出版)
『症状による中医診断と治療 上巻』著:神戸中医学研究会、趙金鐸(燎原)





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